1月12日

月の形のネックレスが欲しい

私の少女趣味はママの影響なのであるが、ママは大きな石のついた宝石や人形、テディベアを愛していたのでママの部屋はそれらで埋め尽くされていたし、私が髪を切ってしまって呪われたような風情になってしまったバービー人形も、お願いだから捨てないでと言われて仕方なく部屋にある

二十歳でママを亡くしたママはマザーコンプレックスだったので、同じように二十歳でママを亡くした私もマザーコンプレックスである

ママの葬儀の日に家に女の盗賊団が押し入ったので形見の宝石は全て無くなってしまった

盗賊団はその後捕まったのだが宝石達は消えてしまった後だった

なので形見の品はバービー人形とテディベアしかない(真実)

けれど特別なバービー人形で、ドレスを着た箱入りのNo.付きでメッセージカードが入っていて、日付も付いている

彼女の一番好きな映画はシンデレラで、繰り返し見せられたけれど私はさほど好きではない

レンタルビデオ屋で何となく退屈な映画が観たくなって物色していたら、シンデレラのDVDが推されていた

昔のディズニー映画は素敵だけど暗くて怖いので今日は避けて、ヴァージンスーサイズを借りた

少女映画はベトベトのピーナツバターが付いた手を白いワンピースで拭いてしまうようなところ、部屋がめちゃくちゃでいつでも汚くそして隠されていて、大人の部屋よりも業が深く暗いところ、抑圧されているそぶり等好き

ソフィアコッポラの処女作、少女趣味が凄い映画だけれど、最期に5人の少女達が自殺してしまってから、男の子たちが言う台詞が好き

彼女達は少女だから自殺したのではない

みたいなのだったかな?

少女だからではなくて

共感する部分

原作の小説の核心なのかなと思ったので、読んでみたくなった